最初に、含侵された活性炭の粒子と複数の吸収メディアにより深層ろ過（デプス・フィルトレーション）を行います。深層ろ過では不純物の混ざった水がコーティングを通過する際は、物理ろ過・吸収・イオン吸着・化学結合の4つの作用により不要・有害成分を除去します。そして、活性炭粒子には、多数の微細孔（洞窟または割れ目）があり、それらはマクロ孔（直径0.05ミクロン以上）、メソ孔（直径0.002～0.05ミクロン）、マイクロ孔（直径0.002ミクロン以下）から形成され、活性炭粒子内でも4つの作用により不要・有害成分を除去します。同時に、セイシェル社が開発・選定の吸収メディアは、特定の不要・有害物質に特化して除去します。

物理ろ過

不純物が混ざっている原水をフィルターに通して流路のサイズより大きい不純物を通り抜けさせない作用を物理ろ過と言います。

吸収

不純物が活性炭内に取り込まれてとどまる(出れなくなる)作用を吸収と言います。主に塩素や悪臭、不快な味の元になる成分を吸収します。

イオン吸着

活性炭の電気的引力によって不純物を吸着する過程です。水は二つの水素と酸素の共有結合です。水分子は電気的に偏りがあり、O側はマイナスに帯電し、H側はプラスに帯電しています。主に重金属や農薬・有機化合物などの有害成分を吸着します。

化学結合

吸収・吸着により引き寄せられた不純物を化学結合でフィルタ内に固定する過程です。化学結合は分子や結晶中で原子の間を結び付けている力です。一度、化学結合により固定された不純物は、再び水中に遊離しなくなります。